日本から中国への渡航が本格的に活発化する中、空港到着時のイミグレーション(入国審査)で多くの渡航者が戸惑うのが「中国入国カード(入境卡 / ARRIVAL CARD)」の記入です。機内や空港の記入台で配布される黄色または青色の用紙ですが、アルファベット表記のルールや滞在先の記載形式を誤ると、審査官から手戻りを命じられたり、別室確認に回されたりするケースが後を絶ちません。
特にビザ免除措置や各種トランジット制度を利用して渡航する場合、記入内容と滞在目的の整合性が厳格にチェックされます。本稿では、2026年最新の現場運用に基づき、各項目の具体的な記入例からホテル住所・電話番号の正しい書き方、指紋採取から審査ゲート通過までの一連の手続きを徹底解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:中国入国カードは原則「すべて英語(大文字ブロック体)または中国語」で記入し、黒または青のボールペンを使用する。
- 要点2:トラブルの最多原因である「ホテル住所」は、ホテル名だけでなく行政区や通り名まで正確に記載することが必須。
- 要点3:審査前のセルフ指紋採取キオスクと税関手続きを含め、2026年最新の空港動向を把握しておけば入国審査は数分で通過可能。
【2026年最新】中国入国カード(入境卡)の基本ルールと必要になる対象者
中国の空港に到着した際、外国籍の渡航者が最初に提出を求められるのが「入境卡(Arrival Card)」と呼ばれる入国カードです。中国の入国手続き(2026年最新)において、日本パスポートを所持して短期滞在(観光・商用・親族訪問等)を行う旅行者であっても、入国カードの提出義務は原則として免除されていません。
かつて運用されていた出国カードとの複写式から、現在は「入国カード単体」の用紙が主流となっています。機内で客室乗務員から配られるほか、到着ロビーの審査場手前にある記入スタンドにも必ず備え付けられています。ボールペンを持参していないと記入台で順番待ちに巻き込まれるため、機内持ち込み手荷物に筆記用具を1本用意しておくのが鉄則です。
なお、中国ビザ免除入国カードの取り扱いについても特別な別用紙があるわけではなく、一般の外国人用入国カードを使用します。ビザ番号の欄を空欄にするか「VISA FREE」等と記載する運用が定着していますが、詳細は後述の項目別記入例で確認してください。
項目別に見る中国入国カードの記入例と英語表記の注意点
入国カードへの記載は、漢字圏の日本人であっても原則として中国出入国カード英語表記(大文字ブロック体)、または簡体字の中国語で統一しなければなりません。日本の漢字(新字体)で記載するとシステム読み取りエラーの原因になります。
手元にカードを準備し、以下の中国入国カード記入例(中国入境カード見本)に沿って上から順に正確に記入していきましょう。
1. Family name(姓)/ Given name(名):
パスポートの表記通りにローマ字大文字で記入します。(例:YAMADA / TARO)
2. Nationality(国籍):
「JAPAN」または「JPN」と記入します。
3. Passport No.(旅券番号):
所持しているパスポート番号を正確に転記します。
4. Flight No. / Train No. / Ship Name(到着便名・便次):
中国に到着したフライト番号を記入します。(例:CA926, MU524, JL891)
5. Purpose of visit(滞在目的):
該当する項目にチェック(レ点)を入れます。観光は「Sightseeing / Leisure」、出張や商談は「Business / Trade」、友人・親族訪問は「Visiting relatives / friends」を選択します。
6. Date of birth(生年月日):
年・月・日の順序指定(YYYYMMDD または DD/MM/YYYY)を用紙の枠に従って記入します。
7. Visa No. / Place of Issue(ビザ番号・発給地):
ビザを取得している場合はビザシール右上の番号と発給地(TOKYO, OSAKAなど)を記入。ビザ免除措置を利用して入国する場合は「VISA FREE」と記載するか、空欄のままで審査官に提示します。
8. Signature(署名):
本人の自筆サインを行います。パスポートの署名と同じ形式(漢字またはローマ字)で問題ありません。
審査官に止められない「ホテル住所・電話番号」の正しい書き方
入国審査のブースで最も質問を受けやすく、記入の不備を指摘されやすいのが「中国国内の滞在先(Address in China)」と「連絡先電話番号」の欄です。この中国入国カードホテル住所書き方を誤ると、予約確認書の再提示を求められ大幅に時間をロスします。
最も多い失敗例が「Grand Hotel」などホテル名のみを記入するケースです。上海や北京などの大都市には同名・系列のホテルが多数存在するため、審査官は「都市名+行政区+ホテル名」まで明記することを求めてきます。
具体的な中国入国カード電話番号記入例と住所の書き方は以下の通りです。
【滞在先住所の模範記入例】
・英語表記の場合:No.100 Century Avenue, Pudong New Area, Shanghai (Grand Hyatt Shanghai)
・簡体字表記の場合:上海市浦東新区世紀大道100号 上海金茂君悦大酒店
【電話番号の模範記入例】
現地で通話可能な自身の携帯番号、または宿泊ホテルの代表電話番号を記載します。
・日本の携帯番号を書く場合:+81-90-1234-5678(国番号+81を付加)
・宿泊ホテルの電話番号を書く場合:021-5049-1234(市外局番から記載)
民泊や知人宅に滞在する場合は、ホストの氏名・完全な住所・現地電話番号の3点をあらかじめメモしておき、一言一句正確に書き込めるよう準備しておく必要があります。
空港到着からイミグレーション通過まで|指紋採取と入国審査の流れ
飛行機を降りてから入国審査を終えるまでの中国入国手続き(2026年最新)には、明確なステップが存在します。カードを書くだけでなく、事前の自動キオスク操作を怠ると審査ゲートに並び直すことになるため注意が必要です。
全体の中国入国審査質問と流れは次の3ステップで進行します。
ステップ1:指紋登録キオスク(外国人指紋採取機)でのセルフ操作
イミグレーションエリアの手前に並ぶ中国入国指紋採取手順端末へ向かいます。画面で日本語を選択し、パスポートをスキャンした後、画面の指示に従って「左手4本→右手4本→両手親指」の順に指紋をスキャンします。完了すると「OK」と印字されたレシートが発行されるため、入国カードと一緒に審査官へ提出します(※14歳未満および70歳以上などは免除対象)。
ステップ2:外国人用審査カウンター(Foreigners)での対面審査
「Foreign Nationals(外国人)」の列に並びます。順番が来たら「パスポート」「記入済みの入国カード」「指紋採取レシート」「帰りの航空券予約確認書(eチケット控え)」を提示します。審査官からは主に「滞在日数」「渡航目的」「宿泊先」について簡単な英語または中国語で質問されることがあります。
ステップ3:税関検査(カスタム)の通過
預け入れ荷物をピックアップした後、税関ゲートを通過します。免税範囲を超える物品や多額の現金を所持していない場合は緑の「無申告(Nothing to Declare)」通路へ進みます。現在、一般的な旅行者に対する中国税関申告書書き方については、申告物がある場合のみ所定の用紙または端末で提出する運用となっています。
トランジット(乗り継ぎ)時における入国カードの扱いと記入ルール
中国を経由して第三国へ向かう際の「乗り継ぎ」においては、空港の制限エリアから外に出るか否かで中国トランジット入国カード書き方が大きく変わります。
北京首都、上海浦東、広州白雲などの主要空港で24時間以内に同じ空港から第三国へ乗り継ぎ、かつ空港敷地外へ出ない場合は、入国手続き自体が不要(国際線乗り継ぎ専用通路を利用)となり、入国カードの提出も求められません。
一方で、乗り継ぎ待ちの間に空港の外に出てホテルに宿泊する場合や、24時間・144時間ビザ免除トランジット制度(臨時入境許可)を利用して一時入国する場合は、通常の黄色い入国カードではなく、空港内に設置された専用カウンターで「臨時入境外国人入国カード(青色の用紙など)」に記入して申請を行う必要があります。この際、第三国へ出国する確定済みの航空券控えの提示が不可欠です。
【中国入国カードの書き方】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:日本の漢字で記入しても審査を通ることはできますか?
A1:日本の新字体漢字での記入は原則不可です。機械読取や現地データベース照合のため、すべてパスポート記載通りの「英語(アルファベット大文字)」または中国の「簡体字」で記入してください。日本語特有の漢字(例:広、沢、島など)を書くと書き直しを命じられます。
Q2:入国カードを書き間違えてしまった場合はどうすればいいですか?
A2:二重線での訂正は審査官によって受理されない場合があるため、新しいカードをもらって初めから書き直すのが安全です。入国審査場の手前にある記入台に予備のカードが大量に常備されています。
Q3:子供(乳幼児)も1人1枚の入国カードが必要ですか?
A3:必要です。年齢に関わらずパスポート1冊につき1枚の入国カードを提出しなければなりません。乳幼児の場合は保護者が代筆し、署名欄に保護者が代理署名(例:TARO YAMADA (Father))を行います。
まとめ:スムーズな入国手続きでトラブルのない中国滞在を
中国の入国カード(入境卡)は、フォーマット自体はシンプルなものの、英語表記の徹底やホテルの詳細住所、フライト番号の一致など、求められる正確性の基準は非常に厳格です。審査場での手戻りを防ぐ最大のポイントは、ホテル予約確認書(英語または中国語表記のもの)とeチケット控えをあらかじめ印刷、またはスマートフォンにオフライン保存しておくことにあります。
現場での指紋採取キオスク操作や記入ルールを事前に頭に入れておくことで、到着後のロスタイムを最小限に抑え、快適な中国滞在をスタートさせることができるはずです。 (出典: 中国 入国 カード 書き方(Yahoo!ニュース))